【SWC2016 part9】リテラチャー・サークルを楽しみましょう
みなさま、こんにちは。
夏休みも終わり、貸出本の返却チェックと棚の乱れの整頓に追われているスタッフ平松です。
今回、SLiiiC サマー・ワーク・キャンプの2日目で予定しております、リテラチャー・サークルについて説明をさせて頂きます。
リテラチャー・サークルは1900年代にアメリカで発生した読書会で、3~5人のグループで同じ本を異なる視点から読む形式をいいます。
(日本ではHarvey Daniels氏の実践・研究を基に開発された新潟大学の足立幸子先生の役割シートが一般的に使われています)
さて、皆さまは某遊園地でジャ○グルクルーズを体験されたことがおありでしょうか?あるいはゴンドラに乗られたり、はたまた子連れでアクションヒーローショーに行かれた経験はお持ちでしょうか?
こうした「参加型アトラクション」ではノリノリで声を出せば出すほど楽しい経験になるかと思います。今回のLCにつきましても、同じようにイメージして頂き「どうせなら知らない本を楽しんでみよう!」とリラックスしたお気持ちでご参加いただけますようにお願い致します。
当日は、以下のような形で行わせて頂く予定です。
〈進行〉
- 当日準備されている本を紹介(10~15冊程度用意する予定です)
- グループ分け …読みたい本により、3人~5人に分かれグループ毎に同じ本を読む
- 役割を決める …何に注目して読むのか役割を決めその視点で読む。ただし、役割は巡回する。
- 読む量を決める…グループ毎に1回にどのくらいの量をどの程度の時間で読むかを決める(基本的には、決めた量以上には読み進めない)
- 読む/話し合う …決められたページまで読み進めたら、役割に応じて気づいたことを話し合う。
- 発表(時間があれば) グループ毎に、話し合ったことを発表する。
<実践例>三鷹市の小学校での実践例です
国際学校図書館協会(IASL)東京大会でポスター発表を行いました。
8月22日から26日まで,明治大学にて,国際学校図書館協会(IASL)東京大会が開催されています。
IASL東京大会では「デジタル化時代の学校図書館」をテーマに,基調講演や口頭発表,ポスターセッション,ワークショップ,学校見学など様々なプログラムが用意されています。
SLiiiCではポスターセッションに参加し,デジタル化時代の学校図書館ならびに学校図書館スタッフを支援する活動について紹介させていただきました。
Yokoyama, Sumiyo, Mitsuko Daisaku, Kumiko Noguchi & Fukuji Imai
「Possibilities of Training for School Librarians in the Digital Age : A Case Study of "SLiiiC"」
発表の様子を写真でご紹介します。横山代表の艶やかな着物姿もご覧ください。
ポスターはサマー・ワーク・キャンプ2016の会場でも貼りだす予定です。(N)
【SWC2016 Part8】はてしない懇親会「本であそぼう」
みなさま、こんにちは。
勤務先の書庫整理に明け暮れている、SLiiiCスタッフ松井です。
さて先日、定期ミーティング@新宿にて
懇親会の詳細が決定いたしました。
ひとつ前の日誌で発表された通り
ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」を読んだ上での
読書会&クイズ大会を行います。
- 作者: ミヒャエル・エンデ,上田真而子,佐藤真理子,Michael Ende
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1982/06/07
- メディア: 単行本
- 購入: 26人 クリック: 1,077回
- この商品を含むブログ (183件) を見る
勤務先の書庫から、あの「あかがね色」の本をひっぱり出しました。
この本の装丁について、興味深い記事が
2015年6月1日の朝日新聞に掲載されています。
出版元の岩波書店は「あかがね色」の表紙を実現させるため
布を特注したそうです。
娯楽が多様化し、昔ほど本が売れなくなったと言われているものの
この装丁が今でも続いているのは、ひとえに物語の世界観を大事にし
作者に敬意を忘れていない証拠ではないでしょうか。
このプログラムが発表された後
twitterでは参加者の方からの興奮したつぶやきが流れました。
「ひと夏かけて読みなおさなきゃ!」と。
実は私も、きちんと読むのは小学生以来です。
「モモ」のほうが好きだったのでそればかり読んで
「はてしない物語」はさらっとしか読まなかったような・・・
果たして、参加者の皆さんを満足させることができる
問題が作れるでしょうか?
ここは他のスタッフにも、協力してもらおうと思っています。
まぁ、マニアックな問題でもきっと大丈夫ですよね( ̄ー ̄)ニヤリ
早いところは、2学期始業式を迎える頃でしょう。
夏休み貸し出しの回収、秋行事のための選書や展示など
忙しくなる頃ですが、SWCを楽しみにしながら乗り越えましょう!
【SWC2016 Part7】プログラム確定+2日目追加募集開始!
みなさま,こんばんは。SLiiiCスタッフの今井です。SLiiiCサマー・ワーク・キャンプ2016の開催まであと半月程度となりました。皆さまの最良の状態でお迎えできるように,準備を進めているところです。
本日は,2点お知らせしたいことがございます。
1.当日プログラム確定
以下のように,当日のプログラムが確定いたしました。なお,2日目午前に予定されていたフィールドワークについては,2日間の内容の繋がりをより強くするために,リテラチャーサークルに変更いたしました。
9月10日(土) 白百合女子大学2号館R2008教室
10:00〜10:10 趣旨説明
10:10〜11:40 岩瀬直樹さん講演「きょうしつで本を楽しむということ」
11:40〜12:10 岩瀬直樹さん&鎌田和宏さん対談「iwasen×kamasen」
13:00〜13:45 <グループブックトーク> 2グループ×15分+メイキング=45分
13:45〜16:30 <ワークショップ>
- 趣旨説明・グループ分け13:45〜14:00
テーマを複数用意し,参加者の希望に合わせてグループ分けを行います。 - グループワーク 14:00〜15:30
理想の形,プランを考えるグループワークを行います。 - 岩瀬さん,甲斐崎さんによる共有 15:30〜16:00
- まとめ(岩瀬さん,甲斐崎さん) 16:00〜16:30
17:00〜20:00 場所:11号館3階クララホールでの懇親会
- 『はてしない物語』を予読しての読書会・クイズ
- 参加者同士の懇親会,講師との交流会
9月11日(日) 白百合女子大学11号館3階クララホール
10:00〜12:00 SLiiiCスタッフ・SLiiiCサポーターによるリテラチャーサークル
- SLiiiCスタッフならびにサポーターによる「リテラチャーサークル」を体験できる時間を設けます。
- 当日会場に題材となる本を用意し,それを用いながら活動を行います。
13:00〜16:00 SLiiiCマーケット
- 参加者による実践記録や図書館関連のグッズなどの頒布会
- 学校図書館国際大会2016IASLのSLiiiCポスタープレゼンテーション成果報告
- 1日目iwasenxkamasen上映会+公開反省会
- 来場者によるライトニングトーク
2.2日目追加募集開始!
今回のサマー・ワーク・キャンプはたくさんのお申し込みを頂き,例年よりも早い段階で申込締切をせざるを得ませんでした。会場の増席をして追加申込を受け付けましたが,そちらも1週間程度で定数に達しました。多くのお申し込みを頂き深く感謝申しあげます。
参加者アンケートの結果等を検討した結果,2日目については追加募集を受け付けられる見込みが立ちました。本日より,2日目の9月11日(日)については,追加申込を受け付けます。詳細はSLiiiCのWebサイトをご参照の上,追加申込フォームからご連絡をお願いします。
なお,ご要望の多かった1日目の岩瀬さん講演会についても,YouTube Live!での配信が決定しました。詳細は9月5日(月)ごろ,こちらのブログでお知らせいたします。
今後も当日に向けて,情報公開を行って参りますので,ご期待下さい。
【SWC2016 Part6】今年もやります,SLiiiCマーケット!
みなさま,こんにちは。SLiiiCスタッフの今井です。
おかげさまで,SLiiiCサマー・ワーク・キャンプ2016は懇親会も含めて,多数のお申し込みを頂きました。いよいよ開催まで1ヶ月を切り,スタッフ一同,企画の最終段階を詰めているところです。
さて,SLiiiCサマー・ワーク・キャンプ2016といえば,1日目の企画も魅力的なのですが,2日目の午後にも魅力的な内容を用意しています。今年は2日目の午後のイベントとして,昨年度ご好評頂いた「SLiiiCマーケット!」を再び実施致します。
SLiiiCマーケット!とは,実践記録集などお金を取っての頒布OKの販売+交流会のイベントです。昨年個人ブログの方で申し上げましたが,学校図書館版コミケを意識したイベントです。
実践記録集とか,学校図書館運営に役立つ小物など,SLiiiCがOKであれば,何でも販売OKとしてます。無料では難しいけれど,印刷実費を頂ければ参加者に頒布できるものをお持ちだという学校図書館関係者の方は多数いらっしゃると思います。そういう方々の頒布の場を設定できたら良いのでは,しかもそれを団体ではなく個人単位でできたら敷居も低くて良い感じになるのではというのがコンセプトです。
あと類似のイベントだと出展料等を取ることがありますが,SLiiiCの場合は参加費以外は手数料無料ですので,在庫とかそんなことを考えずに頒布して頂ければと思います。 もちろんSLiiiCマーケットは販売するだけでなく,購入目的でいらっしゃるのも大歓迎です。Amazonとかで購入できないような品揃えになること間違いなしです。
さて,ここで,今年出展される団体の中から,「シャンティ国際ボランティア会 クラフトエイド」の方,「kumori」の方からメッセージを頂いていますので,掲載いたします。
シャンティ国際ボランティア会 クラフトエイド
初めてサマー・ワークキャンプに出店します「シャンティ国際ボランティア会」のクラフトエイド担当中尾です。今回はみなさんが初めて耳にすると思います、シャンティ国際ボランティア会(以下シャンティ)、そしてクラフトエイドについてご紹介したいと思います。
シャンティは1981年にカンボジア難民キャンプで活動を始めました。そこで、内戦により身一つで祖国を逃れ、難民キャンプでの生活を余儀なくされた人々と出会いました。キャンプで暮らす人々にとって衣食住の次に何が必要かを考えた時、「心に栄養を」と本を手渡してから約35年間、子どもたちが本を手にできる場所を作り続けています。
活動地域は広がり、今はカンボジア・ラオス・ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ・アフガニスタン・ミャンマーで活動しています。それらの国で、子どもたちに教育の機会を届けるため、図書館の整備や学校の建設、絵本の出版など様々な活動を行っています。活動によって、学校に通うことができるようになった多くの子どもたちがいます。学校で本を知り、夢を描くようになった子どもたちがいます。ですが、わずかな学費を支払うことができず学校に行けない、そんな子どもたちもまだまだ存在しています。
クラフトエイドでは、そんな子どもたちの教育資金のために、母親たちが手仕事でつくる製品を販売しています。1985年にタイ東北部のラオス難民キャンプに作った図書館に通う、モン族の持つ刺繍品を日本に持ち帰り、販売したことからクラフトエイドの活動が始まりました。山岳少数民族であるモン族の人々は、自分たちの衣装を作るため刺繍の技術を伝え続けていました。それは、普段民族衣装を着なくなった今の暮らしの中でも続いています。当時難民キャンプに暮らしていた人々が、祖国ラオスに帰還し生活をしている村と、今も製品作りをしていますが、刺繍の技術は衰えることなく、バラエティに富んでいます。
シャンティの活動地域である国々で、クラフトエイドは共にもの作りをしています。製品を作っているのは、先程お話したモン族のような少数民族や長い戦争で傷ついた人々、都市部でスラムに暮らす人々です。社会的に弱い立場にある生産者が、安い価格で買い叩かれることを防ぎ、そして民族の持つ伝統的な技術を守り、伝えていくことを大切にし、活動しています。
製品は手刺繍・手織・草木染めなど、時間と手間をかけて作られたものばかりです。当日は皆さんに製品を手に取ってもらい、楽しんで頂けると嬉しいです。
写真1:細やかな手刺繍のポーチたち
写真2:刺繍をする女性と子ども
kumori
kumori は本と人をつなげるしおりです。 本の紹介を応募すると、しおりとなり、様々な図書館でしおりが配られます。
今年は、産まれたてのブックカバーな「ブックカバ」さんたちを何頭か連れてい きます。お気に入りの子がいましたら、一緒に連れて楽しく読書していただけたら嬉しいです。
本ブログでは,随時出展者のメッセージをご紹介して行ければと思っています。2日間魅力的な企画が持ちだくさんのSLiiiCサマー・ワーク・キャンプ2016。ご期待ください。
第40回全国学校図書館研究大会(神戸大会)で研究発表を行いました。
SLiiiCスタッフの野口久美子です。
SLiiiCでは9月開催のサマー・ワーク・キャンプに向けての準備がいよいよ本格化しておりますが,同時進行で「学校図書館運営マニュアルプロジェクト」として,研究活動にも取り組んでいます。
8月8日〜10日まで,神戸学院大学で開催された「第40回全国学校図書館研究大会(神戸大会)」にて,研究成果を発表する機会をいただきました。マニュアルプロジェクトとしてこの大会で発表するのは2年前の甲府大会に続き,2度目になります。今回は,野口久美子(八洲学園大学),浅石卓真(愛知淑徳大学),横山寿美代(杉並区立久我山小学校),野口武悟(専修大学)の4名のプロジェクトメンバーで発表を行いました。
発表題目は「学校図書館運営における業務記録・引き継ぎのあり方」
内容は昨年行ったアンケート調査,インタビュー調査を元にしたものです。調査では市町村教育委員会と学校ごとのマニュアルの作成状況を尋ねるとともに,「マニュアルを作成する以前に,日々の業務記録や異動の際の引き継ぎ資料がマニュアルの役割を果たしているのではないか,これらの資料がマニュアルを補完する可能性があるのではないか」との仮説を立て,業務記録・引き継ぎ資料の作成の有無や内容などを明らかにしました。
今回の発表では後者の業務記録・引き継ぎ資料の作成の実態について,研究者としてプロジェクトに参加している野口,浅石が調査結果を報告するとともに,学校司書でもある横山が実際にどのように業務記録などを作成しているのか,2つの自治体の事例(自身の事例を含む)を紹介しました。最後に,研究上の課題と今後のプロジェクトの研究計画について,野口武悟が総括しました。
発表後には「業務記録のフォーマットをぜひ公開して欲しい」という声を複数いただきました。ご要望に応えるべく,早速公開に向けて,調整しております。近日中の公開を目指しておりますので,少々お時間をいただけますと幸いです。
また,「マニュアルのガイドライン(指針案)の公開はいつ頃になりそうか?」というご質問もいただきました。こちらにつきましても,来年度以降,具体化できるよう研究を進めていきたいと考えています。
分科会の司会を務めて下さった,全国学校図書館協議会調査部長・磯部延之先生,分科会の進行・記録にご尽力いただきました皆さま,分科会にご参加下さった皆さま,全国大会でお目にかかった皆さまに感謝申し上げます。
【SWC2016 part5】今年の懇親会はケータリングで!
みなさんこんにちは。
サマー・ワーク・キャンプ2016懇親会担当の松井です。
今年も、1日目終了後(9/10土曜日)に懇親会を開催します。
毎年、プログラム終了後の興奮冷めやらぬ皆さんの熱を下げないまま、どう懇親会に持っていくかを考えるのが私の使命です。
しかし、やはり大勢での移動はタイムラグが生じるもの。開始までの微妙な間を、どう保つかが悩みの種でした。(それでも、皆さんは十分楽しんでいらっしゃいますけれども。)
よって今年は、ケータリング料理を注文して、そのまま白百合女子大学内で懇親会を開催することにしました。
お店ではないので、フルサービスと言うわけではありませんが、周りを気にすることがないのでどんな話題でも、気兼ねなくお話することができます。
講師にお招きする先生方と話したいけど、どなたかとお話していてそのまま時間が過ぎてしまった、ということもあるかと思います。
よって今年は、1日目のプログラム中にお聞きしたいことを随時募り、スタッフを聞き手にした、公開トークタイムを行います。これで情報を共有し、1日目の振り返りができたらと考えています。
毎年手探りの懇親会ですが、今年は結構な集大成になるのではないかと感じています。
移動がない分、気軽に参加できると思いますので、ぜひお申し込みください。
<懇親会概要>
日 時:9月10日(土・1日目終了後)17時より
会 場:白百合女子大学内 クララホール
参加費:おひとり3,000円(料理&ソフトドリンク)
お申し込みは、以下のURLより
「懇親会参加チケット」をお申し込みください。
(システムの都合上、チケットと表記されていますが
実際に発券するものではありません。)