【SWC2016Part2】講師の岩瀬直樹さん,甲斐﨑博史さんとの打ち合わせを行いました。

SLiiiC代表横山です。9月10日(土)・11日(日)の2日間、白百合女子大学を会場に行われますサマー・ワーク・キャンプ(SWC)2016、いよいよ参加申し込みが始まりました。スタッフも当日に向けて動き出しているところです。

先日、1日目の講師としてお呼びしている岩瀬直樹さん、甲斐﨑博史さんと、スタッフ4人で、打ち合わせを行いました。こういう打ち合わせ前には、まずス タッフでアウトラインやゴールをある程度作りあげておいて、それを講師のみなさんにぶつけてたたき上げる、という方法をとっております。SWC2016の 原型テーマは、“とにかく教員と学校司書が本気でぶつかる”というものでした。そしてそのサブテーマとして“読書”を設定しました。岩瀬さんは、ユニーク な読書指導の実践を行ってきた方です。そして、(岩瀬さんのお考えというよりも、置かれた状況によるのですが)学校図書館を利用したことがありません。

そこでまずその素晴らしい実践を聞き、その後、学校図書館・学校司書という存在をぶつけて、お互いのギャップを明らかにして、その上で、じゃあ、この二者 が協働するならば、子どもたちの読書に対して何ができるのかを探ろう、という方向で私たちは組み立てたわけです。そして、過去2年間でも取り上げたワール ドカフェを、午後いっぱい使って行うことを想定しました。

…というのが、この打ち合わせ前の私たちの描いたビジョンでした。しかし、それはある意味、まったくもってくつがえされました。お二人は、もっと違った、そしてはるかに鋭い観点で、この事象をながめていたということが分かったのです。すなわち、

  • 学校図書館との協働がうまくいかないのは教員のせいである
  • 教員は、読書指導云々言う前に、自分自身が読書の喜びをもっと知らなければならない
  • 教員は学校司書が何ができるのか本当にわかっていない。そのすごさを見せつけてほしい

正直言って、学校司書たちはうすうす感づいていたことでありました。が、しかし、教員側からここまではっきり面と向かって、ずばりと言われますと、そのインパクトたるや、そりゃもう。そのおっしゃることの率直さに、私は感動をおぼえました。

しかし、決してこれは本当に教員側だけのせいではなく、もちろんこっち側にも原因があり、もっと取り組まなければいけないことがあると思います。「教員 に本の面白さを、学校司書から伝えてほしい、どんな方法がよいか」と聞かれて、「それはブックトークでしょう」と答えたのですが、お二人は素で驚いていま した。ブックトークにとても力があることは、私たちは知っているのですが、教員のみなさんはそうではない、そういう場面を見ていないからです。さて、これ は、本当に教員だけのせいでしょうか?そのような、ギャップを、双方から歩み寄ることで、明らかにしたいです。そして、…学校司書のみなさん、見せつけて やろうじゃありませんか、私たちの力を。
 
ということで、1日目午後は、さらにもっと読書そのものにせまるものとなりそうです。“本の持っている力、読書の喜びを教員側にいかにして伝えるか”そ こからスタートすることになりそうです。それに従って、例えば、事前に読むことを前提とする予読本が設定されたり、1日目夜の懇親会も読書をテーマに行わ れたり、といった風に、SWC2016そのものの持ち方と枠組みが、今までとは全く違ったものになる可能性が出てきました。

SWC2016が、かなり教員の方を向いたイベントになることは、最初から想定していました。しかし、まだまだ私たちは甘かった。本気になってる先生たちに、遠慮している場合じゃなかったです。

そして、これははっきり断言できますが、読書にせよ教員とのギャップという話にせよ、ここまで鋭く踏み込むイベントは、そうあるもんじゃありません。岩 瀬さんと甲斐﨑さんは参加者の半分は教員にしたいとおっしゃっています。学校司書のみなさん、これほんとに、来なきゃ損ですよ。

今までとは違った視点、新たな驚き、そして心からの楽しさを味わってもらえるような、そんなSWC2016となるように、これからまだまだ内容を詰めて いきます。その過程を、このブログ上で少しずつお伝えしていきます。ご注目ください。そして重ねて申し上げます。我が最強平部員師匠の言を借りるならば、 「今年のSLiiiCサマー・ワーク・キャンプは歴史に残ります」。

Don’t miss it!

*打ち合わせは所沢の居酒屋さんで行いました。これもまた、実にウェルカムで新鮮な経験でした。

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