【SWC2016 part3】岩瀬直樹さんのご著書をいろいろご紹介。

SLiiiCスタッフの野口です。サマー・ワーク・キャンプ2016はおかげさまで多くのお申し込みをいただき,あっという間に満席となりました。懇親会についてはまだ空きがあります。よろしければ参加をご検討下さい。

 

さて,今年のSWCは岩瀬直樹さん,甲斐崎博史さんという素敵なゲストをお迎えし,お送りします。改めてお二人のプロフィールをおさらいしておきましょう(以下,SLiiiCサイト掲載のプロフィールを引用)

岩瀬直樹さんプロフィール
http://www.u-gakugei.ac.jp/~graduate/kyosyoku/a_about/04organization.html#iwase

小学校教員として,信頼に基づく学級経営、学級経営・校内研修・授業へのファシリテーションの活用、リーディングワークショップ・ライティングワークショップ、学習の個別化等の実践研究に取り組む(東京学芸大学教職大学院教員紹介より引用)
2015年4月より,東京学芸大学教職大学院准教授。

甲斐崎博史さんプロフィール
小学校において、アドベンチャー教育をはじめとする体験学習法をベースにしたクラスづくり、学びの場づくり(子ども・教員両方)の実践研究に取り組む。西東京市立栄小学校教諭。西多摩PACE主宰。

 

お二人のブログも一緒にご紹介。

 

それでは,ここからは岩瀬直樹さんの著書をいくつかご紹介していきます。

 

まず,岩瀬さんのこれまでの小学校教員としてのお仕事について知りたい場合は,『岩瀬直樹:エピソードで語る教師力の極意』,『クラスづくりの極意』をオススメします。岩瀬さんが取り組んできた読書指導(リテラチャー・サークル,ペア読書,リーディングワークショップ,学級文庫づくり)の様子とともに,どのようなお考えで読書指導に取り組んできたのかも分かります。

こんな本を出すからにはこの方はさぞかしカリスマに違いない…と思うかもしれませんが,意外と人見知り(!)な岩瀬さんの本質が垣間見れます。人見知りな若手教員が意を決して,学校の「外」に出向いて,色々な体験をし,「せんせい」へと成長していく,そんな様も感じていただきたい2冊です。

また,『エピソードで語る教師力の極意』で語られている,岩瀬さんの育休中の読み聞かせボランティアの体験談は,学校図書館関係者にぜひお読みいただきたいです。

 

続いて,岩瀬さんの「きょうしつ」がいかに作られてきたのかが分かる『最高(サイコー)のクラスのつくり方』。岩瀬さんの学級経営についてのスタンスが端的に分かる本でもあります。野口はこの本が大好きで,自身の大学の授業でも何度も紹介してきました。荻上由紀子さんのイラストもとても素敵です。

 

こちらは文字のない絵本です。『きょうしつのつくり方』というタイトルですが,ノウハウ本ではありません。一人で1ページずつじっくりとめくりながら,「きょうしつ」に思いを巡らすのもよし,誰かと一緒に教室や子どもたちのことを語り合うのもよし,といった趣の本です。こちらのイラストも荻上由紀子さん。

 

『みんなのきょうしつ』の表紙はなんと西原理恵子さんのイラスト!通称「サイバラ本」です。とある「きょうしつ」の1年間の物語が岩淵先生の振り返りと,同僚である中谷先生の応答をまじえて綴られています。とある「きょうしつ」の成長物語であると同時に,とある「せんせい」の試行錯誤の記録でもあります。岩淵先生もふつーのせんせいであり,ふつーの人間です。失敗を重ねながら成長している。そこを余すことなく見せているところも素敵です。


  

最後に,すべての「せんせい」に読んでいただきたいのがこちら。

 

『せんせいのつくり方』にはいくつかのワークがあり,自分自身への問い直しが出来るように構成されています。

甲斐崎さんもやってみたようです。

 

大学教員である野口も出版直後に入手し,やってみました。「せんせい」としての自分が剥がれ落ち,あらわになりました。「せんせい」としての自分を突きつけられました。自分の根っこを見つめ直すことの出来る一冊になっています。学校司書の皆さんも子どもと相対する学校の「ししょ(司書)」としての自分をこの本で見つめ直してみることをオススメします。

 

大分長くなってしまいました。一冊でもピンとくる本がありましたら幸いです。

SWC2016に申込をされた方はぜひ岩瀬さんのご著書をお読みになって参加してくださいね。そして,岩瀬さんと,甲斐崎さんと,参加者の皆さんと,「せんせい」のこと,「きょうしつ」のこと,「よむ」ということを対話いたしましょう。

 

 

そして,これで本当に最後です。

SWC2016に参加の皆様。当日は岩瀬さん,甲斐崎さんのことを「先生」と呼んではいけません。先生も,学校司書も,研究者も,学生も,みんながフラットに対話が出来るよう,SWC2016では「さん」付けで呼び合うことにいたしましょう。今,このブログを書きながら,決めました(代表了解済!)

 

次回は甲斐崎博史さんのことを別のスタッフがご紹介します。