【SWC2016 part4】甲斐崎博史さんのご紹介です。

SLiiiCスタッフ中務です。さて巷では「歴史に残るであろう」との噂も飛び交っている(!)今年のSLiiiCサマー・ワーク・キャンプ。その講師としてお招きしたお二人のうち、今回は甲斐﨑博史さんについて私なりにお伝えしてみたいと思います。

 

甲斐崎博史さんプロフィール
小学校において、アドベンチャー教育をはじめとする体験学習法をベースにしたクラスづくり、学びの場づくり(子ども・教員両方)の実践研究に取り組む。西東京市立栄小学校教諭。西多摩PACE主宰。


実は講師として甲斐﨑さんをお願いすることになったときにブログ(もぐらのさんぽ)を書かれていることを知り、どんな方なのか知りたいと思いのぞいてみました。すると、西多摩PACEという勉強会を定期的に実施されていることがわかり、その時のテーマが多少なりとも関心のあったライティング・ワークショップだったこともあって、即申し込み参加させていただいたのです。


初めての場所(狭山市民センター)、どう考えても教員が大半と思われる誰も知り合いのいない所での学びということで、少々緊張しながらのスタートでした。ところが、スタッフの自己紹介の後に始まったのは、お話し会などでは定番の手遊び。手遊びといってもあなどるなかれ、やってみると自分の頭の硬さや反応の鈍さに思わず苦笑・・・でもこれで緊張していた気持ちがフッとほぐれるのがわかりました。お二人の方が教員の立場からワークショップを交えた実践報告をされました。


お昼を挟んで、1グループ4~5名に分かれると、いよいよ甲斐﨑さんの登場です。

Twitterの紹介にもあるように「プロジェクト・アドベンチャーが私の核です。なんでも体験学習法にしちゃいます。」とおっしゃる甲斐﨑さんが、その方法の一つとしてライティング・ワークショップ(Writing Workshop 以下WWと表記)と出会ったのは9年前だったそうです。将来書きつづけるための授業として、その後実践を重ねてこられました。その前提となる子ども観は「子どもは主体的に学んでいける存在である」ということ。子どもの育つ力をどこまでも信じておられる方だと感じました。


ぱっと見ると大柄でちょっと怖い感じもするかもしれませんが、この研修中も参加者の子どもに対して、実に楽しそうに接していました。(その間、参加者は課題としてだされたエッセイの課題集めや下書き、修正に四苦八苦していたのですが・・・)


終わった後には他に何も考えられないほど頭を使ったと同時に、気持ちの良い満足感でいっぱいでした。WWを体験した子供たちも初めは大変だったかもしれないけれど、慣れるにしたがって充実した時間を楽しめているんだろうなぁ、甲斐﨑さんの授業を受けてみたかったなぁと思うようになりました。

 


 そして、2回目にお会いしたのが、先日の打ち合わせ@居酒屋です。私達より先に着いて、気持ちよさそうに労働後の一杯を召し上がっておられましたが、いざ打ち合わせが始まると、その姿からは想像できない熱い想いがポロポロとこぼれてきます。図書の時間に内職している教員に対して「みんなチャレンジャーだなぁ。」国語の授業についても「読書に対する目的が違う、読解が目的になっている。」


 でもこの言葉の陰には本の面白さをもっと教員に知ってほしいという願いが込められているのです。岩瀬さんと共に活動するようになったきっかけが、黒木秀子さんのアニマシオン研修だったそうです。8H×5回という、聞いただけでも頭の中が沸騰しそうな講座で本に目覚めたとのこと。目覚めていただいてよかった!しかし、世の中はなかなかうまくいかないもので、とても残念なことに学校司書との連携は今までその機会がなかったとのことでした。先日のWW研修でも感じたことですが、そこで使った絵本について著作権の点から問題がなくもないような・・・(歯切れが悪すぎ)。もし、学校司書との関係がきちんとできる環境にあったら対応も違っていただろうなと思います。

 


 その点からも今回のサマーワークキャンプは教員、学校司書ともに次のステージに進むための第1歩となるのではないかと確信すると同時に、当日皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

 

  • 体験学習とは

http://www.erc.pref.fukui.jp/sogo/d215/html/guide_2-1-1-3.html

 


  • ライティング・ワークショップとは


  • ラルフ・フレッチャー&ジョアン・ポータルピ著,吉田新一郎・小坂敦子 訳『ライティング・ワークショップ』新評論,2007.

 

【SWC2016 part3】岩瀬直樹さんのご著書をいろいろご紹介。

SLiiiCスタッフの野口です。サマー・ワーク・キャンプ2016はおかげさまで多くのお申し込みをいただき,あっという間に満席となりました。懇親会についてはまだ空きがあります。よろしければ参加をご検討下さい。

 

さて,今年のSWCは岩瀬直樹さん,甲斐崎博史さんという素敵なゲストをお迎えし,お送りします。改めてお二人のプロフィールをおさらいしておきましょう(以下,SLiiiCサイト掲載のプロフィールを引用)

岩瀬直樹さんプロフィール
http://www.u-gakugei.ac.jp/~graduate/kyosyoku/a_about/04organization.html#iwase

小学校教員として,信頼に基づく学級経営、学級経営・校内研修・授業へのファシリテーションの活用、リーディングワークショップ・ライティングワークショップ、学習の個別化等の実践研究に取り組む(東京学芸大学教職大学院教員紹介より引用)
2015年4月より,東京学芸大学教職大学院准教授。

甲斐崎博史さんプロフィール
小学校において、アドベンチャー教育をはじめとする体験学習法をベースにしたクラスづくり、学びの場づくり(子ども・教員両方)の実践研究に取り組む。西東京市立栄小学校教諭。西多摩PACE主宰。

 

お二人のブログも一緒にご紹介。

 

それでは,ここからは岩瀬直樹さんの著書をいくつかご紹介していきます。

 

まず,岩瀬さんのこれまでの小学校教員としてのお仕事について知りたい場合は,『岩瀬直樹:エピソードで語る教師力の極意』,『クラスづくりの極意』をオススメします。岩瀬さんが取り組んできた読書指導(リテラチャー・サークル,ペア読書,リーディングワークショップ,学級文庫づくり)の様子とともに,どのようなお考えで読書指導に取り組んできたのかも分かります。

こんな本を出すからにはこの方はさぞかしカリスマに違いない…と思うかもしれませんが,意外と人見知り(!)な岩瀬さんの本質が垣間見れます。人見知りな若手教員が意を決して,学校の「外」に出向いて,色々な体験をし,「せんせい」へと成長していく,そんな様も感じていただきたい2冊です。

また,『エピソードで語る教師力の極意』で語られている,岩瀬さんの育休中の読み聞かせボランティアの体験談は,学校図書館関係者にぜひお読みいただきたいです。

 

続いて,岩瀬さんの「きょうしつ」がいかに作られてきたのかが分かる『最高(サイコー)のクラスのつくり方』。岩瀬さんの学級経営についてのスタンスが端的に分かる本でもあります。野口はこの本が大好きで,自身の大学の授業でも何度も紹介してきました。荻上由紀子さんのイラストもとても素敵です。

 

こちらは文字のない絵本です。『きょうしつのつくり方』というタイトルですが,ノウハウ本ではありません。一人で1ページずつじっくりとめくりながら,「きょうしつ」に思いを巡らすのもよし,誰かと一緒に教室や子どもたちのことを語り合うのもよし,といった趣の本です。こちらのイラストも荻上由紀子さん。

 

『みんなのきょうしつ』の表紙はなんと西原理恵子さんのイラスト!通称「サイバラ本」です。とある「きょうしつ」の1年間の物語が岩淵先生の振り返りと,同僚である中谷先生の応答をまじえて綴られています。とある「きょうしつ」の成長物語であると同時に,とある「せんせい」の試行錯誤の記録でもあります。岩淵先生もふつーのせんせいであり,ふつーの人間です。失敗を重ねながら成長している。そこを余すことなく見せているところも素敵です。


  

最後に,すべての「せんせい」に読んでいただきたいのがこちら。

 

『せんせいのつくり方』にはいくつかのワークがあり,自分自身への問い直しが出来るように構成されています。

甲斐崎さんもやってみたようです。

 

大学教員である野口も出版直後に入手し,やってみました。「せんせい」としての自分が剥がれ落ち,あらわになりました。「せんせい」としての自分を突きつけられました。自分の根っこを見つめ直すことの出来る一冊になっています。学校司書の皆さんも子どもと相対する学校の「ししょ(司書)」としての自分をこの本で見つめ直してみることをオススメします。

 

大分長くなってしまいました。一冊でもピンとくる本がありましたら幸いです。

SWC2016に申込をされた方はぜひ岩瀬さんのご著書をお読みになって参加してくださいね。そして,岩瀬さんと,甲斐崎さんと,参加者の皆さんと,「せんせい」のこと,「きょうしつ」のこと,「よむ」ということを対話いたしましょう。

 

 

そして,これで本当に最後です。

SWC2016に参加の皆様。当日は岩瀬さん,甲斐崎さんのことを「先生」と呼んではいけません。先生も,学校司書も,研究者も,学生も,みんながフラットに対話が出来るよう,SWC2016では「さん」付けで呼び合うことにいたしましょう。今,このブログを書きながら,決めました(代表了解済!)

 

次回は甲斐崎博史さんのことを別のスタッフがご紹介します。

 

 

【SWC2016Part2】講師の岩瀬直樹さん,甲斐﨑博史さんとの打ち合わせを行いました。

SLiiiC代表横山です。9月10日(土)・11日(日)の2日間、白百合女子大学を会場に行われますサマー・ワーク・キャンプ(SWC)2016、いよいよ参加申し込みが始まりました。スタッフも当日に向けて動き出しているところです。

先日、1日目の講師としてお呼びしている岩瀬直樹さん、甲斐﨑博史さんと、スタッフ4人で、打ち合わせを行いました。こういう打ち合わせ前には、まずス タッフでアウトラインやゴールをある程度作りあげておいて、それを講師のみなさんにぶつけてたたき上げる、という方法をとっております。SWC2016の 原型テーマは、“とにかく教員と学校司書が本気でぶつかる”というものでした。そしてそのサブテーマとして“読書”を設定しました。岩瀬さんは、ユニーク な読書指導の実践を行ってきた方です。そして、(岩瀬さんのお考えというよりも、置かれた状況によるのですが)学校図書館を利用したことがありません。

そこでまずその素晴らしい実践を聞き、その後、学校図書館・学校司書という存在をぶつけて、お互いのギャップを明らかにして、その上で、じゃあ、この二者 が協働するならば、子どもたちの読書に対して何ができるのかを探ろう、という方向で私たちは組み立てたわけです。そして、過去2年間でも取り上げたワール ドカフェを、午後いっぱい使って行うことを想定しました。

…というのが、この打ち合わせ前の私たちの描いたビジョンでした。しかし、それはある意味、まったくもってくつがえされました。お二人は、もっと違った、そしてはるかに鋭い観点で、この事象をながめていたということが分かったのです。すなわち、

  • 学校図書館との協働がうまくいかないのは教員のせいである
  • 教員は、読書指導云々言う前に、自分自身が読書の喜びをもっと知らなければならない
  • 教員は学校司書が何ができるのか本当にわかっていない。そのすごさを見せつけてほしい

正直言って、学校司書たちはうすうす感づいていたことでありました。が、しかし、教員側からここまではっきり面と向かって、ずばりと言われますと、そのインパクトたるや、そりゃもう。そのおっしゃることの率直さに、私は感動をおぼえました。

しかし、決してこれは本当に教員側だけのせいではなく、もちろんこっち側にも原因があり、もっと取り組まなければいけないことがあると思います。「教員 に本の面白さを、学校司書から伝えてほしい、どんな方法がよいか」と聞かれて、「それはブックトークでしょう」と答えたのですが、お二人は素で驚いていま した。ブックトークにとても力があることは、私たちは知っているのですが、教員のみなさんはそうではない、そういう場面を見ていないからです。さて、これ は、本当に教員だけのせいでしょうか?そのような、ギャップを、双方から歩み寄ることで、明らかにしたいです。そして、…学校司書のみなさん、見せつけて やろうじゃありませんか、私たちの力を。
 
ということで、1日目午後は、さらにもっと読書そのものにせまるものとなりそうです。“本の持っている力、読書の喜びを教員側にいかにして伝えるか”そ こからスタートすることになりそうです。それに従って、例えば、事前に読むことを前提とする予読本が設定されたり、1日目夜の懇親会も読書をテーマに行わ れたり、といった風に、SWC2016そのものの持ち方と枠組みが、今までとは全く違ったものになる可能性が出てきました。

SWC2016が、かなり教員の方を向いたイベントになることは、最初から想定していました。しかし、まだまだ私たちは甘かった。本気になってる先生たちに、遠慮している場合じゃなかったです。

そして、これははっきり断言できますが、読書にせよ教員とのギャップという話にせよ、ここまで鋭く踏み込むイベントは、そうあるもんじゃありません。岩 瀬さんと甲斐﨑さんは参加者の半分は教員にしたいとおっしゃっています。学校司書のみなさん、これほんとに、来なきゃ損ですよ。

今までとは違った視点、新たな驚き、そして心からの楽しさを味わってもらえるような、そんなSWC2016となるように、これからまだまだ内容を詰めて いきます。その過程を、このブログ上で少しずつお伝えしていきます。ご注目ください。そして重ねて申し上げます。我が最強平部員師匠の言を借りるならば、 「今年のSLiiiCサマー・ワーク・キャンプは歴史に残ります」。

Don’t miss it!

*打ち合わせは所沢の居酒屋さんで行いました。これもまた、実にウェルカムで新鮮な経験でした。

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【SWC2016Part1】サマー・ワーク・キャンプ2016の申込受付開始しました。

皆様,ご無沙汰しております。

前回の投稿からかなり期間が空いてしまいましたが,今年もこの話題がやって参りました。サマー・ワーク・キャンプの開催です。SLiiiCにとって恒例かつ一大イベントであるサマー・ワーク・キャンプ。2016年の今年も他とはひと味違うテーマで勝負します。

1.サマー・ワーク・キャンプ2016情報公開第1弾!

今年のテーマは「読むこと・学ぶこと・つなぐこと」です。少し当たり前のようなテーマに見えるかもしれませんが,そこはSLiiiCならではの切り口で迫ります。当たり前に見えるこのテーマになぜSLiiiCが取り組むのか,スタッフミーティングを重ねた上で,ちょっと長めの文章を今回は作ってみました。下記に全文を引用します。

今年のサマー・ワーク・キャンプでは,敢えて 「読書」を中心に据えたテーマ設定を行いました。学校図書館と読書は,誰にもイメージしやすいものですが, その定義は人によって文脈によって様々です。 そもそも学校教育で行う読書というのは,私たちが気がついていない, もっと様々なパターンがあるのではないかと考えました。 読書ではなく「読むこと」という言葉を使ったのはそれを強調するためです。

今年は信頼に基づく学級経営を始めとして学校教育の様々な教育実践を 積み重ねてきた岩瀬直樹さんをお招きします。今年のサマー・ワーク・キャンプでは, まず,岩瀬さんが取り組んできた学校教育実践での「読むこと」を紹介していただきます。 学校図書館に限らない「読むこと」とは何かを考えるきっかけになると考えています。 その上で,学校の先生,司書教諭,学校司書,学生も含めて様々な方々が参加したワークショップを行います。 学校教育において,どんな「読むこと」ができるかを,それぞれの立場が持つ強みを活かしながら, やりとりする時間とします。

見方によってはどこにでもあるような普通の研修のように見えるかも知れません。 でもSLiiiCでは,立場の違う人が一堂に集まって行う「学び」こそが重要だと考えています。

みんなが得意料理のレシピを発表し合いやりとりし,これまで作らなかった料理に明日から挑戦するような そんな会を目指しています。学習や研修という言葉を使わず,「学ぶこと」,そして「つながること」という 言葉を使ったのは,それが理由です。

初日の岩瀬さんにつづき,2日目のイベントも地域と「つながること」を目的とした調布地域のフィールドワークショップ, 参加者同士と「つながること」を目的とした「帰ってきたSLiiiCマーケット」と盛りだくさんのイベントを企画しています。 どうぞご期待下さい。

最後に,多くの方が集まれるよう,今年のサマー・ワーク・キャンプでは,同じ学校から,学校の先生と学校司書さんが ペアでお越しになる場合は,セット割り引きを導入します。(1日参加でも2日間参加でも同じ料金です) 普段の学校では時間がなくて深められない話を,SLiiiCサマー・ワーク・キャンプでやりとりしながら, 立場を超えて考える時間と場が提供できればと考えています。

皆さまのお越しを心よりお待ち申しあげます。

こういうデザインしにくいだろう長い企画意図を,そのまま活かす形で今年もkumoriさんにフライヤーをデザインしていただきました。PDFで公開しております。ぜひダウンロードしてご覧になってください。

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 (画像をクリックするとPDFがダウンロードできます)

申し込みフォームは以下のSLiiiC公式Webサイトからアクセスできるようになっています*1。会場の都合上,予定人数をオーバーした場合は早い段階で受付を閉め切りとさせていただく場合がございますので,お申し込みはどうぞお早めに。

www.sliiic.org

今年は学校図書館員と学校の先生が一緒に参加して頂きやすいように,「ペア割」という申込区分も新たに作りました。安価に参加できる仕組みですので,是非ご活用下さい。

今後スタッフが交代で,毎週少しずつサマー・ワーク・キャンプ2016の詳細を公開していく予定です。どうぞご期待ください。

2.サマー・ワーク・キャンプ2015報告書

SLiiiCサマー・ワーク・キャンプには興味があるけれど,どのようなイベントか分からないので不安だという方には,もってこいの資料があります。昨年開催したサマー・ワーク・キャンプ2015をSLiiiCのWebサイトで公開しています。多くの方に読んでいただけるように無料で公開しております。始めて参加するのだけれど,どのようなイベントか分からないから不安だという方は,ぜひご一読ください。

www.sliiic.org

今年も魅力的な企画やイベントとともに,スタッフ一同,皆様のお越しを心よりお待ちしております。9月10日(土),11日(日),東京都調布市白百合女子大学でお目にかかりましょう。(i)

*1:今年は申し込みの手続きや連絡を分かりやすく,かつトラブルの内容に進めるために,申し込みフォームの形式を変更致しました。広告が途中で挿入されますが,どうぞご容赦ください。

『学校図書館』2015年11月号に論文が掲載になりました。

SLiiiCでは2012年12月より「学校図書館運営マニュアルプロジェクト」を実施しております。

この度,国学図書館協議会学校図書館』2015年11月号にマニュアルプロジェクトのメンバーでまとめた論文が掲載になりました。

 

浅石卓真・野口久美子・横山寿美代・野口武悟「学校図書館運営マニュアルに対するユーザーの意識―初任者学校司書および司書教諭・図書館係教諭へのインタビューから」『学校図書館』no.781, 2015.11, p.89-94.

 

www.j-sla.or.jp

 

本論文は昨年の秋から冬にかけて行った2つのインタビュー(経験3年未満の学校司書対象インタビュー及び司書教諭・係教諭対象インタビュー)の結果を分析し,学校においてマニュアルを作成するにあたって授業と思われる点を検討したものです。

インタビュー調査にご協力いただきました学校司書,司書教諭の皆さまにこの場を借りて、再度お礼申し上げます。

引き続き、マニュアルプロジェクトへのご支援・ご協力よろしくお願いいたします。

(N)

サマー・ワーク・キャンプ(SWC)2015 無事開催いたしました

 9月12日(土)13日(日)と2日間にわたって行われましたサマー・ワーク・キャンプ(SWC)2015ですが、無事開催終了いたしました。参加者のみなさま本当にありがとうございました。2日間の参加者数は以下の通りでした。

 

1日目(12日) 59名(学校司書:27名、学生:19名、その他:13名)
2日目(13日) 45名(学校司書:30名、学生:5名、その他:10名)
✳︎2日間通しての参加者実数 66名(学校司書:31名、学生:20名、その他:15名)

 

 ということで、当初予定した定員をはるかに超えるという、嬉しい結果となりました。
また今年は、3つの大学から学生さんが参加して、色々な企画を行っていただけました。久々に大勢の学生さんがいる中で、ユニークな活動に取り組めたことは、私どもSLiiiCの目指す「働き人と学び人の共創」の理想的なかたちであったと思います。
✳︎SWC2015の内容については、この後電子図書による報告書としてまとめて、公開する予定です。

 

 「学校図書館と生涯教育」という大きなテーマを掲げましたが、どこまでこのテーマにせまれるのかは、正直言って未知数でした。しかし、ご登壇いただきました講師の方々が、私どもの意図をよく汲み取って、的確に導いてくださったおかげで、参加者の皆様の大変よい学びとなったことは間違いありません。そのことは、数々の当日の成果に表れていると思います。改めて、高井陽さん、日向良和先生、小峰直史先生のお三人に御礼申し上げます。また、大学の先生方に率いられた学生さんたちの、ピュアな言動や真摯な様子に私たちはどんなに感激させられたことでしょう。白百合女子大学図書館ピアサポーターLiLiA及び「生涯学習概論」受講者のみなさま、都留文科大学図書館サークルLibropassのみなさま、そして専修大学小峰直史ゼミナールのみなさま、本当に来てくださってありがとう!そして素晴らしい学びを提供してくださってありがとうございました。

 

 この2日間の活動は、白百合女子大学という素晴らしい環境で行われました。快く会場を提供してくださった大学関係者のみなさま、また大学図書館職員のみなさまに心より御礼申し上げます。また、2日目のSLiiiCマーケットにて物販を行ってくださった方々、皆様のおかげでパーティは大盛り上がりでした。「これが楽しみで来た」という声も聞きましたが、まったくその期待に違わないものでした。そして、資料をご提供くださいました株式会社ソフテック、株式会社ブレインテック、朝日新聞社の関係者様にも感謝申し上げます。また、株式会社キハラ様には、物販参加だけでなく様々なサポートをしていただきました。ありがとうございました。

 

 私は主催者側として動く必要があったため、当日の学びに直接参加することはできませんでしたが、かわりにみなさまの様子をよく見られる立場でした。だれもが本当に楽しそうに生き生きと、学び、POP作りにいそしみ、お買い物し、そして交流する姿を見ていて、本当によかった、こういうイベントをすることができてなんて幸せなんだろう、と思いました。どうぞこの学びと経験を現場に持ち帰って、みなさまのこれからの活動に役立てていただければと思います。

 

 さあ、私たちは今年もステップアップできました。そして来年はさらに先へ!
再びみなさまにSWC2016でお会いできますことを、スタッフ一同心より願っております。

みなさま、また来年!

 

学校図書館プロジェクトSLiiiC 代表
横山寿美代

サマー・ワーク・キャンプ2015 2日目午後の物販につきまして

ども。SLiiiCでエラそうにしていながら,実はヒラスタッフの今井です。

SLiiiCサマー・ワーク・キャンプ2015の開催がいよいよ近づいてきました。さて,2日目の9月13日(日)午後に行うSLiiiCマーケット。色々謎が多い企画でしたが,ここに来てようやく詳細をオープンすることができます。

なんと,物販やります!(あ,ご存じでしたか…)

でも,物販のラインナップはここでしか手に入らないものも含めたラインナップとなっていますので,どうぞお楽しみに。

何が手に入るか分からないのは不安…と言う方もどうぞご安心ください。

本日時点で,販売情報を頂いている皆様の情報をここに掲載いたします。なお,まだ交渉中の方もおりますので,追加エントリーが有り次第,追加修正を致します。後で見に来てみると思わぬ情報が追加になっているかも知れません。

出展団体のご紹介(順不同,敬称略)

1.kumori

物販PR文:

● kumori について

kumori は本と人をつなげるしおりです。 本の紹介を応募すると、しおりとなり、様々な図書館でしおりが配られます。

● 物販について

むしぼんブックカバーを限定50セット販売します。 このブックカバーをかけると、本がかわいい虫(むしぼん)に大変身します。 ブックカバーには、ショップバックにも使われる、丈夫な両更クラフトを使用しています。 4人セットで300円です。

むしぼんは、2013年度まで北新宿図書館様のキャラクターとして活躍していました。 現在はフリーのキャラクターです。

(注:なお,当日は図書館総合展でも注目を集めたブックパンケーキの注文販売ならびにkumoriサポーターの募集も合わせて実施されるとのことです。ちいさなkumoriサポーターだと1口5000円から参加できますー)

2.マスールハローキティボランティア

物販PR文:

こんにちは!マスールハローキティボランティアです。私たちは、白百合オリジナルのマスールハローキティのグッズの商品開発・販売や、子ども達と触れ合うプレーパーク、調布市イベントのお手伝いなどのボランティア活動をしています。

売上の一部は、フィリピンの小学校の給食費にあてています。当日販売する商品は、まず白百合オリジナルのマスールハローキティグッズです。ラインナップは、タオルハンカチ、マスコット、クリアファイルです。どれも白百合の学生がデザインした、ここでしか買えない自信作です。そして、フィリピンの学生による手作りアクセサリーも販売します。ブレスレットとピアスがありますが、どれもとても丁寧に作られた質の高いものです。是非お手に取ってみてください!

(注:学校図書館関係のイベントだとなかなか手に入らないグッズです。イマイも持っているグッズがありますが,なかなかよろしい感じです。)

3.みの会

物販PR文:

「みの会」とは、公益財団法人 東京子ども図書館で児童図書館員としての研修を受けたのち、学校図書館で働きはじめた4名により結成された勉強会です。学校図書館で働きはじめて約5年が経った頃、私たちはそれぞれの実践や悩みを持ち寄って、学校図書館での仕事について話し合いを重ねてきました。

そして、この勉強会から生まれたのが、小冊子『学校図書館はじめの一歩』です。私たちの経験をもとに、学校図書館で働きはじめた人が、まずはじめにできそうなこと、まず知っていると参考になりそうなことをコンパクトにまとめました。ぜひ、お手元に1冊いかがでしょうか?

(注:1冊500円だそうです。部数が少ないので売り切れ必至かも?)

4.りかぼんカフェ

物販PR文:

『りかぼん 授業で使える理科の本』が2012年12月12日に生まれたあと、教員、学校図書館司書、理科支援員、そして小学校の理科教育に関心のある方のつどいの場として「りかぼんカフェ」は活動しています。

『りかぼん』はもちろんですが、『りかぼん』編集委員が関わった他の本や科学おもちゃもぜひ手に取ってください。今回用意する科学おもちゃの作り方は『科学縁日と本読み隊』の本の中にも載っています。この本さえあれば、お帰りになってから簡単に自作することもできます。

理科と本をつなぐことで、より理科の楽しさ、面白さが伝わることを願っています。

(注:なんと『りかぼん』だけでなく,様々な科学おもちゃを実際に販売してくださいます。100円の品物は3つ買うと250円に割引してくれるとのことなので,チャンスです!)

 

以上4団体より,紹介文を頂戴いたしました。ご提供いただき深く感謝申し上げます。

そして,なんとこれに加えて,前回のBlogで登場したLiLiAさんも缶バッチとクリアファイルを頒布していただくことが決まりました!

まだ確定ではない情報もありますので,今後も追加情報があり次第,ご紹介申し上げたいと思います。

なお,参加申込みはこのままですと9月9日(水)ごろ打ち切りになりますので,今からでも間に合うかな?と言う方は急いでお申し込みください(なお,懇親会につきましては人数確定の都合上,既に申込みを締め切りましたのでどうぞご容赦ください)。

www.sliiic.org

当日スタッフ一同,皆様にお目にかかれるのを楽しみにしております!

ではでは,この辺で。